手記:Jeffery

今シーズン皆さんの脳裏にしっかりと刻まれたジェフリー。制作過程を記します。

初動は “常にスラックスは新型を1個増やしていきたい” その想い。
サヴイルローにあるビスポークテーラーで仕立てられたパンツをベースに作り込みを行いました。
今は中国資本が入り随分変わったようだ。
かつて我々の先輩方が現役時代、確かにしっかりと英国背広通りの大端に存在したそのテーラー。目の前にはアップルレコード。

わたしの手元にはジャケットをはじめパンツやベストが大量に残っている。
これはわたしの3人の先生?達が、彼らと彼らの中に入り込み仕事をした時期があり、今もなお当時の製品を保持しておりそれがこちらに降りてきた為だ。
その中から 本来マスプロダクションでは作りづらい、何かがおかしいdetailが盛り込まれたテーラーパンツをピックした。

僕は常日頃変な仕様やdetailに目がいってしまう。
矢田さんは大変だ。
そこにどんな意味があるのかわからないが、自分でその景色が見たいが為にトライしている。
表面上は普通に見えるけど、よく見ていくと何かが違う、愛着の持てる日常着を追求したい。
工場さんもめんどくさい奴だとおもっているに違いない。

取り上げたdetailに関して本当は多くを語りたいが、実は若干問題がある。
ジェフは作る枚数や工場により見え方が多少変わる。 なので探られるとまずい。
いやその方が、一つ一つやってるノーマスプロ感があっていいのかも知れないが大人の事情も察してくれ。

それより、履く人にとり もっと重要なのは素材とシルエットに違いない。
シルエットはいまのmaateeのラインアップにない広めのストレートにしたかった。
意識したのは俺チノと同じ、合わせやすさ。どんなtopsを持ってきてもはまりが良いもの。
カジュアルなモノと合わせても、そしてジャケットと合わせてもハマる超万能型大型新人、それがジェフリーだ。

例えば永遠スラックスはGRAYで無地以外、ちょい柄やクラシック柄を意識しているし、俺チノはチノパンらしからぬ平二重などを常に意識している。
ジェフリーが今後どうなっていくかどんな柄や素材が置かれるかシーズン毎に楽しんで欲しい。

むしろカジュアルがベースになればなるほどジェフリーや永遠のようなスラックスが間違いなく必要になる。
カジュアルと合わせていくうちに物足りなくなりどんどんドレスに寄っていき、”てめーのドレスじゃ足りん”というお客さんがでてきたらそれはそれで嬉しいです。

今後もスラックスの提案、たくさんしていきます。